山小屋暮らし 探鳥 朽ち木彫刻 観音巡礼 創意工夫  ジオサイト探訪 などの備忘録です

十七か所の土偶札所めぐり10 「茅野市尖石縄文考古館」

茅野市尖石縄文考古館」

国宝に指定された土偶が二体実物展示中

f:id:tamisan-ohno:20220322163408j:plain

二十一番土偶 「縄文のビーナス」日本遺産登録文化財

平成17年 (1995年)に国宝指定 縄文時代中期に制作

昔はむき出し展示でしたが、今はガラスの中

f:id:tamisan-ohno:20220322163703j:plain

茅野市HPより転記

頭は頂部が平らに作られ、円形の渦巻き文が見られることから、

帽子を被っている姿とも髪型であるとも言われています。

文様はこの頭部以外には見られません。

顔はハート形のお面を被ったような形をしています。

切れ長のつり上がった目や、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、

小さなおちょぼ口などは、八ヶ岳山麓縄文時代中期の土偶に特有の顔を

もっています。また,耳にはイヤリングをつけたかと思われる

腕は左右に広げられて手などは省略されています。また、

胸は小さくつまみ出されたようにつけられているだけですが、

その下に続くお腹とお尻は大きく張り出しており、

妊娠した女性の様子をよく表しています。

f:id:tamisan-ohno:20220322163724j:plain

縄文人の素晴らしいデフォルト表現力だ!!

f:id:tamisan-ohno:20220322163737j:plain

出土した状態

f:id:tamisan-ohno:20220322170233j:plain

 

二十二番土偶 「仮面の女神」 日本遺産登録文化財

平成26年 (2014年) 国宝指定 縄文時代後期に制作

f:id:tamisan-ohno:20220322164949j:plain

茅野市HPより転記

仮面の女神」の顔面は逆三角形の仮面がつけられた表現になっています。

細い粘土紐でV字形に描かれているのは、眉毛を表現しているのでしょうか。

その下には鼻の穴や口が小さな穴で表現されています。

体には渦巻きや同心円、たすきを掛けたような文様が描かれています。

足には文様はなく、よく磨かれています。この土偶は、

土器と同じように粘土紐を積み上げて作っているため、中が空洞になっています。

こうした土偶は中空土偶と呼ばれ、大形の土偶によく見られる形態です。

f:id:tamisan-ohno:20220322165014j:plain

縄文人の造形力が素晴らしい!!

f:id:tamisan-ohno:20220322165033j:plain

出土した状態

f:id:tamisan-ohno:20220322170441j:plain

よく似た土偶

f:id:tamisan-ohno:20220322170822j:plain

 

顔面把手など多数

f:id:tamisan-ohno:20220322170550j:plain

f:id:tamisan-ohno:20220322171006j:plain

 

二十三番土偶 「おやゆび姫」

5cmほどの小さな小さな土偶  

f:id:tamisan-ohno:20220322171351j:plain

丸穴の目と口、正中線 お守り代わりの土偶か?

f:id:tamisan-ohno:20220322171405j:plain

 

黒曜石など 土器類は多数の展示有り

f:id:tamisan-ohno:20220322192117j:plain

 

二十一番、二十二番。、二十三番の土偶御朱印をいただきました。

f:id:tamisan-ohno:20220322172056j:plain

屋外には縄文家屋が復元されています。