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奈良京都 仏像拝観の旅 その1

11月15日(土)

朽ち木彫刻を初めて7年、写真を見ながら朽ち木に

お顔や全身を彫っているが、ご本尊を見たことがない。

地域復興GoToトラベルを活用し奈良京都の仏像拝観の旅へ。

 

初日は新幹線で京都へ、近鉄と奈良バスの三日間フリーパスを買い、

大阪線の桜井で下車、安倍文殊院へ向かう

 

********** 安倍文殊院***** *****

安倍文殊院は大化元年(645年)に創建された日本最古に属する寺院とのこと

 

 f:id:tamisan-ohno:20201127110408j:plain本堂は江戸時代に再建され、本堂の奥に昭和に完成した

大収容庫がありご本尊の文殊菩薩が安置されている

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本尊の文殊菩薩騎獅像(快慶作高さ7m)船底屋根に納まった大きな文殊さん

近くで拝観でき、獅子のお顔に圧倒される。

写真はこちら

渡海文殊群像と呼ばれ脇侍全てが国宝とのこと。

文殊さんは像や獅子に乗っており、

朽ち木の彫刻では難しいがいずれチャレンジ。

寺内に文殊院西古墳があり大きな石積みの古墳がある。

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 ここから30分歩き聖林寺へ 

 

***********聖林寺***********

創建は奈良時代(712)藤原鎌足の長子が建てたとのこと。

 

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堂の本尊は元禄時代に造られた丈六の大石仏子安延命地蔵菩薩

写真はこちら 

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本尊の十一面観音立像は仏像彫刻の傑作と言われる、

新しく作られた収蔵庫に収容ガラス越しではあるが素晴らしい姿に見ほれた。

明治時代に日本古来の美術の保護に尽力したフェノロサアメリカ人)

岡倉天心らの努力で開扉されたと言う、

均整の取れた美しい十一面観音様を拝観。

写真はこちら 

バスで桜井駅に戻り、近鉄大阪線長谷寺へ、

 

**********長谷寺**********

駅から長谷寺までは離れているが途中まで参道のような雰囲気の道を行く

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長谷寺は朱鳥元年(初めて知る年号 あかみどり 686年)に

天武天皇のために銅板法華説相図を初瀬山に安置したことから始まるとある。

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仁王門を入ると長い登廊がある、照明が入り趣あり

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登廊の先には五重塔を背景にきれいな紅葉が広がる。三色の組み合わせが素晴らしい

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お目当ての十一面観音菩薩立像は我が国で最も大きな木造の仏さまで
特別拝観で足元までは入れ、見上げる高さは10m

よくぞこれまで大きな木造仏を!!

おみ足に触れ旅の安全をお願いした。

右手には錫杖を持つ特殊な御姿、長谷寺様と呼ばれている。

もう一体、地蔵菩薩が右手で裾をつまんでいてこれも珍しい。

写真はこちら
 

初日から紅葉を楽しみ三寺を巡れ、旅は順調には始まる