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奈良京都 仏像拝観の旅 その2

11月16日(月)

近鉄大阪線室生寺大野駅よりバスで室生寺へ向かう。

 

**********室生寺**********

太鼓橋を渡ると大杉の間の紅葉が迎えてくれた。

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その先の仁王門、赤と青の仁王に迎えられる。

室生寺天武天皇の病気平癒のために一宇を立てたのが始まりという。

 

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紅葉のきれいな鎧坂を登ると

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左手に弥勒堂 弥勒菩薩は奈良期のもので飛鳥の名残を感じる。

金堂では釈迦如来薬師如来文殊菩薩の三尊が並び、

比較的に近くから拝観できた。

釈迦如来の朱色の衣は流れるような衣紋で漣波式と呼ばれている。

本堂へ向かう。

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本堂では厨子に入った如意輪観音菩薩を拝観できたが、衣を着てないような

艶めかしい姿であった。どこの如意輪さんは共通して艶めかしい。

 

国宝や重要文化財を集めた宝物館ではカラス越しにまじかに拝観でき

螺髪の無い釈迦如来坐像や、極めて彩色の美しい十一面観音立像を拝観

彩色は平安時代のものか?

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仏像に見ほれている内に定時バスに乗り遅れ

 

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 一時間ほど紅葉を眺めて待ったが、後の予定をこなせるか心配

 室生口大野駅に戻り、大和八木で乗り換え筒井駅からバスで法隆寺

 

**********法隆寺**********

法隆寺は世界最古の木造建築物で推古15年(607年)に造られたとのこと。

築地塀に囲われた南大門を入ると中門がある。

伽藍を支える柱はエンタシスで飛鳥建築の粋を集めた建築と言われている。

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中門の両脇には塑像の金剛力士がおり、仏さまを守護している。

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本尊を安置する金堂内には

飛鳥や白鳳時代の仏像が安置されている。飛鳥寺へは行けなっかので

これら飛鳥仏特有のアルカイックスマイルをしっかり拝観

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五重塔は四方の扉が明けてあり涅槃の塔本塑像も拝観できた。

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大講堂では薬師三尊を拝観

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 新しく建てられた大宝蔵院では

百済観音、夢違観音 玉虫厨子の「捨身飼虎」拝観

何かあれば身を挺しても助けよとの教え

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夢殿では飛鳥仏 救世観音を拝観、

アーモンド形の目とアルカイックスマイルに和む。

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日が暮れてきたが、急ぎ近くの法輪寺を訪ねる。

 

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法輪寺聖徳太子の御子山背大兄王が太子の病気平癒を願った建立と伝わる。

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どのお寺も4時や4時半で閉門、幸いなことに5時閉門で一安心。

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講堂に集められた諸仏を近くに寄ってゆっくりと拝観 

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米俵に乗った珍しい毘沙門天

その他 飛鳥時代に造られた薬師如来や虚空菩薩などを拝観

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この後、西大寺も訪ねるつもりであったがとても無理、

薄暗くなった道を法隆寺に戻り奈良駅前の宿へ